■モバゲー(mobage)Presents スペシャルコンテンツ第一弾=嶋田隆司インタビュー

昨年11月28日、初代「キン肉マン」の連載が24年振りに再開されましたが、読者の皆様からは、喜びや驚きの声、作者への激励まで――、とても大きな反響を頂くことができました。まずは、この場をかりて、厚く御礼を申し上げます。
初代「キン肉マン」の連載再開のニュースは、多くのメディアに取り上げて頂くことができ、その後も、モバゲー(mobage)からリリースされたキン肉マン初のスマートフォン向けのソーシャルゲーム「キン肉マン超人タッグオールスターズ」のニュースや、年明けには大阪・新世界&天王寺動物園百年祭のキャラクターにキン肉マンが起用されるという一報がお届けできるなど、2012年もその勢いには益々拍車が掛かっております。
そして、来月4日には、“連載再開”初代「キン肉マン」のコミックス1巻……いや、38巻が最新刊として発売に至ります。
ご存知の通り、38巻とは、初代「キン肉マン」コミックスのナンバリングを継承したもの。2010年に発売された、ジャンプ40周年読みきり作などが収録されたスピンアウト版=37巻以来、約2年振りとなるジャンプコミックス版での「キン肉マン」最新刊ということになります。
さっそく、ゆでたまご・嶋田隆司に昨今のキン肉マン周辺情報について話を伺って参りました。モバゲー(mobage)Presents スペシャルコンテンツ第一弾=嶋田隆司インタビュー、是非ご覧下さい。
――3月19日現在、第15話まで連載が載りましたが、連載再開時、その出だしとなる物語の構成などには特に気を遣ったのではないでしょうか?
「最初から主人公(スグル)は当面出さないと決めてたんです。そしたら思ったよりテリーマンが頑張ってくれましたね(笑)。これはII世が終わった後、初代の連載再開までの間にやった読み切り(「ザ・マシンガンズ空白の三日間」)が読者の方に好評で……。僕は短髪のテリーが好きなんですが、読者からは長髪のテリーの方が好きと言う声もあったり、色々と予想外のご意見を頂く中で、“テリーでやってみよう”ってなったわけです」
――再開後、まず感じたのは「テンポのよさ」でした。連載前、先生に話を伺った際には「面白いシーンをガンガン入れていかないと」とおっしゃってましたが、まさにその通りになりましたね。競争激しかったジャンプ時代に勝るとも劣らず、出し惜しみなしという内容で……。
「二世は、試合で見せようということで中井君の画力にも助けられながら、じっくりと試合を描いてきましたけど、今度はやはり初代キン肉マンのテンポに戻そうっていうのは意識しましたよね。
二世ではリアルな描写を意識してやってきましたけど、絵も最初の頃のキン肉マンに戻していますからね。例えば、初代キン肉マンのアメリカ遠征編当時は、アメコミ風にキン肉マンの角を大きくしたりとか、絵を少し変えたりしているんですよ」
――また、掲載前に宣言されていた通り、超人達の登場も出し惜しみなく、それでいて、「ここでこの超人か!」というような驚きにも満ち溢れています。
「皆さんメディカルサスペンションが解けた正義超人が活躍すると思っていたんじゃないですかね。でも、悪魔超人といっても、アシュラマンとかサンシャインとか人気の超人がいる中で、ステカセキングであんなに皆さんが喜んでくれたのが驚きましたね」
――週刊プレイボーイでもステカセキング特集が組まれたほどでした(笑)
まさかのブレイクですね(笑)。次に出てくるミスター・カーメンも非常に評判が良くて嬉しい限りです。相棒も「カーメンは描きにくいな〜」なんて言ってたんですが、いざ見てみたらカーメンも活き活きしてましたね。でも、ここからもっと面白くなりますから」
――コミックではじめて内容を知る読者に方には、どのようなところを楽しんでほしいですか?
「キン肉マンを読んでくれていたお父さん、お母さんの子供たちがね、『これが噂のキン肉マンかぁ』ってはじめてリアルタイムで見るものにもなると思うんです。以前、読者の方から『キン肉マンって友達が多くていいな』なんて言われてことがありますけど、キン肉マンに出てくる超人たちや、彼らが持つ友情パワー、繋がりを改めて感じてほしいですね」
――そして、待望の新刊については、4月4日(水)38巻としてジャンプコミックスから出版されます。37巻といえば、2010年のキン肉マンの日(1月29日の金曜日)にジャンプ40周年読みきりなどが収録された、いわゆるスピンアウト版でしたので、連載再開からコミックスのカウントアップが始まるというのは、また格別ではないですか?
「もちろん嬉しいのですが、プレッシャーの方がありますね。過去を超えていかなければならないけど、よっぽど1巻から出た方が楽ですよね。退路がある感じもしますから。でも、37巻からの続きとなると、そうはいかないですよ。でも、ファンの皆さんが喜んでくれているので励みになりますね」
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後編へ続く>