■Mobage(モバゲー)大人気御礼、緊急特別対談!!~完全版 vol.3
『キャプテン翼』高橋陽一先生 × 『キン肉マン』ゆでたまご・嶋田隆司先生。夢の対談 vol.3
高橋:実際、当時はアニメになるならないなんて計算して描く余裕なんて実はなくて、それ以前に誌上での毎週の順位競争が激しかったので、何よりもまず連載が終わらないように、毎週の漫画を必死に頑張ることしか考えてなかったですもんね。人気が下がったらすぐ切られちゃうっていう恐怖がありましたから。
嶋田:そうそう。いくらアニメの視聴率が良くても、ボクら自身は関係なしに、誌面でトップを獲り逃すたびに担当編集者から脅されてたんですよ(笑)。今週は『キャプテン翼』に負けたとか、今週は『北斗の拳』に負けたとか。そのたびに毎週毎週、打ち合わせのときはお通夜ですよ、ねえ?
高橋:あの頃はまさにそうでしたね。毎週、その繰り返し。今のAKB以上に競争させられていましたもんね(笑)。でもアニメになってくれてからは、かなり人気順位の変動が少なくなって安定してきたので、多少、安心感は出てきたかも知れません。アニメやってるうちは、切られずに済むかなって。
嶋田:ああ、それはボクも考えました。
高橋:だからそれを見越して、今のうちに人気順位を気にしないでいい話を描いておこうとかもしましたもんね。特にボクの場合はスポーツ漫画なので、物語が大会に入ってしまうと、その辺の緊張感が大きく変わってくる。決勝まで展開を考えて始めても、途中で人気がなくなって打ち切られてしまったら、とんでもなく無様なことになりますから。そこは本当に気にしましたよ。そう思い返すと、ボクはそんなに1位を取ることにはこだわっていませんでした。でもトップじゃなくても必ず真ん中より手前であってくれ!…と、そこは毎週、必ず祈ってましたし、こだわっていましたね。
嶋田:それはありますね。ボクも常に上位は狙っていましたけど、思い返せば「1位じゃなくても5・6位でいいわ」と考えてやった週も結構あります。
――何より打ち切られないというのが大事だった?
嶋田:そうなんです。だからアニメって、放送されている間はいいですけど、終わったとき怖くありませんでした?「連載も一緒に終わるんちゃうやろか」って?
高橋:危機感ありましたね。それで実際、終わってしまった漫画も多かったですものね。
嶋田:アニメって始まる嬉しさが大きい分、終わる怖さも大きいんですよ。アニメ化される以前の漫画だけの頃って「面白い」「つまらない」で人気が上下するのは完全にボクら自身のせいだから、どんな結果が出ても無条件に納得できるんです。でもアニメ化されてからはその影響力が大きくて、ボクら自身のコントロールを超えたところで勢いが左右されてしまいかねない。たとえば仮にですけど、漫画の調子が悪くてもアニメが好調だったら評価されるし、逆に漫画でどれだけいいものを描いている自信があったとしても、アニメが低調だと漫画までつまらないという印象を持たれてしまうこともある。そこはかなり怖かったですね。
――いわゆる“ブーム”になってしまうと、一過性で終わってしまう危険も伴う?
高橋:だからこそ5・6番手付近の順位がキープできれば最良かな、と。
嶋田:でもそう言う割には、陽一君にはかなり苦しめられたからなぁ…(笑)
高橋:確かに『キン肉マン』に勝った週は、ボクも嬉しかったですけどね。
嶋田:ほらね!(笑)。あとアニメで難しいのは、展開が原作にだんだん追いついてきたとき。アニメもこっちも、お互い気を遣ってペース調整しなきゃいけなくなると要注意ですよね。アニメはなるべく原作に追いつかないよう間延びしてくるし、原作はどんどん進めなきゃいけないから必要以上にハイペースになる。そうなるとどちらも、ベストなものを自由に作れなくなるっていう…。だからボクらの場合は、当時の原作の現行シリーズだった「キン肉星王位争奪編」にアニメが入ろうかというところで話をして、ここからは原作トレースじゃなくてオリジナルでやってくださいって、お願いしたんですよ。
――確かにアニメ版の『キン肉マン』は「夢の超人タッグ編」のあと「サイコー超人の挑戦編」「地獄の極悪超人編」というアニメオリジナルストーリーに突入しました。
嶋田:あれはボクらが頼んだんです。だから「キン肉星王位争奪編」のアニメは連載が終わったあとに改めてやることになりました。
――アニメ化というのはいいことづくめではなく、そういう苦労もおありだったんですね。
嶋田:でもトータルで見たらアニメ化はもちろん作品にとって絶対にいいことだし、爆発的にファンが増える手助けになってくれたのは間違いないので、すごく感謝してますよ。
高橋:でも漫画は漫画で頑張らなきゃいけないっていう状況は変わりませんからね。
嶋田:そう。逆に人気が出た分、もっと面白くせなあかんな…っていうプレッシャーの方が大きかったかなぁ。
――決してアニメ人気に胡坐はかかない。そういう心構えをお持ちのお二方だからこそ、30年以上も第一線で現役を続けられているんだな、と感じます。
高橋:でも当時の「ジャンプ」作家はみんなそういう考えだったと思いますよ。ねえ?
嶋田:そう、だから生き残ってる人多いでしょ? みんなしぶといんですよ(笑)
――大勢いらっしゃいますね。
嶋田:それがまた、めちゃくちゃ励みになるんです。陽一君をはじめ、ボクとしてはあの当時のメンバーはみんな「戦友」だと思っていて、たとえばボクらゆでたまごは一時期、仕事の少なくなった時期もありましたけど、そこでも腐らず頑張り続けて、また浮上できたのは、彼らがその間、頑張ってくれていたからというのが本当に大きい。もし陽一君が面白い漫画を描いていて大人気だったら、それを見て、まだまだボクらもやれるぞと。だってあのとき、確かに競い合った相手なんだから。そんな彼が頑張っている以上、ボクらも負けてはおれないという感覚。これがどれほど、大きな励みになったか知れません。
高橋:ゆでたまごの両先生とは同い年ですからね。ボクもそういう感覚は特に強いです。
嶋田:やっぱりそうでしょ? みんな同じなんですよ(笑)
――ライバルだけど、どこかで思いが繋がっている。すごく素敵な関係ですね。
嶋田:だから普通の「友達」じゃなくて、お互い生き残ってきた「戦友」なんです。
高橋:ホント、みんなしぶといですからね~(笑)。今でも見渡すと刺激になりますし、改めていいところで仕事をしてこれたものだな、とも思います。
――さて、ここでいよいよ今回の対談のテーマである「モバゲー」のお話に移りたいと思います。そもそもゲームは普段、おやりになられますか?
嶋田:昔のファミコン時代のゲームはよくやってましたけどね。ディスクシステムまで買って『ゼルダの伝説』とかハマりましたけど、最近は自分の作品がゲームになったらやってみる…というくらいですかね。だからモバゲーも今回の企画が来るまでは、手を出したことなくて、いまいちよくわからなかった(笑)
高橋:ボクも同じくです。ファミコンソフトになった最初のゲームは、かなりやりこみましたけどね。単純に嬉しかったですし。あとは野球が好きだったので『ファミスタ』とかね(笑)。でもそれ以降はあまり熱心にやることはなくなって…「モバゲー」はさすがにノーマークでしたね。
<vol.4(最終回)へ続く>

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